国語については、範囲のある学校の定期テストではある程度点数をとれるのだが、V模擬をはじめとする範囲のない模擬試験では思ったより点数が取れないと方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は2025年度の都立高校入試対策国語のおすすめ問題集と勉強法ということで、おすすめ問題集や過去問の使い方などの勉強法を紹介します。
読解力強化のためのおすすめ問題集
国語については、いきなり過去問でも問題ありませんが、古文や文法、漢字など最低限の知識を確認してから過去問にチャレンジしたいという方や読解問題でポイントを外さずに読めているかを確認したいという方もいらっしゃることでしょう。
そのような方は「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集 国語【改訂版】」で最低限の知識確認や読解の練習をしてから過去問に臨みましょう。
知識問題でできなかった問題は、解説をしっかり読み込んで覚えるべきことはその場で覚えるつもりで赤ペンで答えを書いて、その場でぶつぶついいながら覚えてしまいましょう(後で覚えようとしてもやらないので、その場でやることが大切です)。
1通り問題を解いて解説を読んだら、過去問に取りかかりましょう。
問題演習をもう少ししたいのであれば、5教科模試をやっておきましょう。
2025年度都立高校入試対策のおすすめ過去問集と勉強法
都立高校入試対策としては、これまでV模擬などの模試を受けていると思いますが、模試は過去問ほど練られていませんので、模試の復習は余裕がなければさらっと解説読むくらいでも大丈夫です。
他方で、過去問は最低3年分はやりましょう。
イマイチ点数が伸びないという方は5年分やってください。
過去問解説は声の教育社のものが一番くわしいので、そちらを購入するとよいです。7年分載っていますが、3から5年分くらいで傾向がつかめるので、全部やる必要はありません(もちろん全部やれるならやったほうがよい)。
過去問を解く際には、今ある知識で問題文をしっかりと読んで、わからない問題でもできるだけ一生懸命考えて自分なりの答えを出してから解説を読むようにしてください。
選択肢で迷う問題もあると思いますが、なぜ自分の答えが間違いなのか、正解を選ぶには本文のどこを読めばよかったのかなどをしっかりと分析しましょう。
選択肢で迷った場合の処理の仕方を決めておくことも大切です。
・悩ましい場合は最初に選んだ選択肢を答えとする
・本文に明確に書いてないことは×と処理する
・自分で本文に書いてないことを付け加えて選択肢を選ばない
問題文や本文にヒントが書いてあることもあるので、解説を読む際に問題文や本文のヒントを読み飛ばしていなかったか、どう読めば正解になったかを意識することが重要です。
近時の都立高校の入試問題は一定の知識があることを前提にその場で考えさせる問題が出題されており、問題文や本文のヒントが書いてある箇所は、ほぼ決まっています。
その問題文や本文のヒントが書いてある箇所を見極めるのに過去問を使うようにしましょう。国語は過去問を通じてヒントがどの辺に書いてあるかを見つけることができれば3年分で十分です。実感としてなかなか見つけられなくて不安という場合は、5年分やってみてください。
問題文をよく読めばヒント(あるいは答え)が書いてあり、そこを一生懸命探して適切な解答をすれば得点がもらえるのですから、ある意味おいしい問題ともいえます。
過去問を使って、問題文の読み方のコツをマスターしましょう!
学習塾によっては、都トレのような入試教材をテキストとして使っているところもあると思いますので、その場合は、塾のテキストをやるのも効果的です。ただ、問題文のヒントを読み取る訓練をするために使うのだという意識はもっておくようにしましょう。
まとめ
・年度別過去問を使って出題パターンをつかむ。
・迷った時の処理方法を決めておく
・模試の復習は余裕がなければさらっとでよい。
国語は問題文を読む訓練をするということを意識して過去問を解きましょう。わからないから、何も書かずに答えを見るというのは国語の場合は特にNGです。どうしてもわからなくて答えを見る場合は、その答えが本文のどこから導き出させるのかを解説読んだ後にもう一度本文に戻って考えるようにしてください。
国語は読み方の訓練ができればよいので、他の科目のようにそれほど量をやる必要はありません。問題文の作成者、添削者になったつもりでなぜそれが正解なのかを人(自分や友達)に説明できるまで過去問を検討してみましょう。頑張ってください。