中学3年間の学習がひととおり終わったにもかかわらず、V模擬をはじめとする模擬試験では思ったより点数が取れないと方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は2025年度の都立高校入試対策理科のおすすめ問題集と勉強法ということで、抜けている知識を確認するためのおすすめ問題集や過去問の使い方などの勉強法を紹介します。
知識確認のためのおすすめ問題集
都立高校における入試の理科の範囲は中学3年間で学習する内容ですから、学習すべきボリュームがかなりあります。そのため、特に中1、中2で学習した分野については忘れているところも少なくないことでしょう。
もっとも、理科の場合、社会のように全範囲にまたがる横断的な問題や総合的な問題はあまり出題されません。
そのため、過去問をやる前に抜けている知識をひととおり確認、補充するだけで、理科については、模試などの点数を伸ばすことができます。また、計算問題やグラフ問題については、ほぼ同じパターンの問題が出題されますので、何度か練習しておけば恐れることはありません。
そこで、まずは「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集 理科【改訂版】」で中学1年から3年で学習した分野について知識の確認をしましょう。
できなかった問題は、その場で覚えるつもりで赤ペンで答えを書いて、問題と解説をもう一度読み、必要な知識はその場でぶつぶついいながら覚えてしまいましょう(後で覚えようとしてもやらないので、その場でやることが大切です)。
計算問題やグラフ問題は、答えを覚えていてもよいので、その日のうちにもう一度解きなおしてできるようにしておきましょう。
問題を解く→解説を読むで終わらせず、「問題を解く」→「解説を読む」「解きなおしをして自力でできるようにしておく」までを1セットとして学習することが大切です。
問題を解いてみて、苦手なテーマ、分野があり、イメージがつかめない場合には、「面白いほどわかる本シリーズ」で知識を再度確認しておきましょう。
範囲なしで問題演習をもう少ししたいのであれば、5教科模試をやっておきましょう。
2025年度都立高校入試対策のおすすめ過去問集と勉強法
都立高校入試対策としては、これまでV模擬などの模試を受けていると思います。理科については、入試でもそれほどひねりもなく、V模擬とほぼ同じような問題が出ますので、模試の復習はしっかりやっておくとよいでしょう。特にできなかった問題については、成績が出た後でよいので、正答率が高いものだけでも解きなおしをしておきましょう。
また、過去問はできれば5年分以上やってください。
過去問解説は声の教育社のものが一番くわしいので、そちらを購入するとよいです。7年分載っていますが、5年分くらいで傾向がつかめるので、全部やる必要はありませんが、理科については全部やれるならやったほうがよいと思います。
過去問を解く際には、今ある知識で問題文をしっかりと読んで、わからない問題でもできるだけ問題文にヒントがないかを探すつもりで自分なりの答えを出してから解説を読むようにしてください。
知識に自信がない場合はさきほどの「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集」で知識を確認、補充してから取り組みましょう。
問題文にヒントが書いてあることもあるので、たとえば、「ここはまだ勉強していないから、忘れているから勉強してからやろう」というように、その場で考えることを放棄しないことが重要です。
近時の都立高校の入試問題は覚えているかいないかを試す問題ではなく、一定の知識があることを前提にその場で考えさせる問題が出題されています。
そして、このような問題は、問題を読んで受験生にどのように考えさせるか、問題文に書いてあるヒントを見つけることができるかについてほぼパターンが決まっています。
そのパターンを見極めるのに過去問を使うようにしましょう。
問題文をよく読めばヒント(あるいは答え)が書いてあり、そこを一生懸命探して適切な解答をすれば得点がもらえるのですから、ある意味おいしい問題ともいえます。
過去問を使って、問題文の読み方のコツをマスターしましょう!
学習塾によっては、都トレのような入試教材をテキストとして使っているところもあると思いますので、その場合は、塾のテキストをやるのも効果的です。ただ、問題文のヒントを読み取る訓練をするために使うのだという意識はもっておくようにしましょう。
まとめ
・よくわからないところは面白いほどわかる本を読む
・年度別過去問を使って出題パターンをつかむ
・模試で間違えた問題は、正答率の高いものは解きなおす
以下を心がけながら学習するとよいでしょう。
・その場で覚えるつもりで覚えること
・計算問題やグラフ問題はその場で解きなおすこと(答えを覚えていてもよい)
・字を大きく書く、ぶつぶつ言いながら覚えると効果的