私立大入試や共通テストをはじめとする世界史の勉強法については、いろいろな方法が紹介されています。
一例をあげると「一問一答式ではなく、文章の形で頭に入れよう」「教科書の注を隅から隅まで読みこもう」とかいう話を聞いたことがあるかもしれません。
ただ、よくよく聞いてみると、そういう話は浪人生などある程度世界史を勉強した方に向けられていることが多く、これから勉強を始める方がうのみにすると世界史の勉強自体が嫌いになってしまいます。
そこで、今回は世界史をこれから勉強する方、学校の授業で先生が何を言っているかわからない方などを対象に私立大入試や共通テストで80点以上とるための世界史勉強法を紹介します。
基礎固めのための範囲指定型世界史問題集
まずは賛否両論ありますが、一問一答です。
私は一問一答肯定派ですが、〇×式の一問一答式をを解くのではなく、空欄補充式の問題集を読むことをすすめています。
ちなみに、生徒には「斎藤の世界史B一問一答」を解かずに読むことをすすめています。
こちらの世界史一問一答は、空欄補充型の一問一答問題集になります。
空欄を意識しながら、問題文を読み込むことで、登場人物や事件など最低限必要な世界史の用語をマスターするのにうってつけです。
アプリもあるので、いきなりアプリをやって間違えて、一問一答問題集を読むと結構世界史の用語が頭に入ります。
その後、教科書を一読して、用語集を確認しておくと完璧です。
理想論ではありますが、学校の授業の復習としてその日に学校でやったところについて、「一問一答問題集を読む⇒教科書を読む⇒気になる用語を用語集で確認」しておくとあとで気分的にとても楽になります。
理解を深めるための世界史の参考書・資料集
世界史の参考書はどれも受験に使いにくいというかこれだけで大丈夫というものがなかなかなくて結構いろいろ探しました。
というのも、いわゆる評判の受験参考書は個々の記述はまあまあ読みやすいものが多かったものの、地名がポイントの箇所に地図があまり載ってなかったり、地図がややラフだったり、流れやなぜそうなのかの記述がよくわからなかったり、冊数が多かったため、生徒にもすすめにくかったのです。
最終的にはやや文字の大きさが小さいものの「ストーリーでわかる世界史B」が、受験対策として非常によくまとまっていたので、参考書としてはこちらをおすすめします。
この本は私が書いた先ほどの不満な点を克服しているので、当然以下の点がよいところになります。
・地名のみでなく、略地図も載っている
私立大対策及び共通テスト世界史問題集
私立大対策としては「世界史基礎問題精講」をやっておくとよいでしょう。
また、世界史の共通テスト対策はいわゆる赤本を使うのが無難です。
学校の定期テストは範囲が決まっており、勉強したことがたいていそのまま出ることが多いので、問題集よりは授業プリント、用語集、一問一答問題集で知識を確認すればよいのに対し、入試問題は少しひねった形で出題されるので、問題集で慣れておく必要があります。
なお、共通テストはセンター試験より現場思考型の要素が強いので、現場思考型の問題に対処するためにただよびなどを見たり、新傾向対策の問題集をやっておくのもよいかと思います。
問題集を解く際には、以下の点を意識しましょう。
・人物が違わないか
・国が違わないか
・問題を素直に読んでおかしくないか
間違えた問題を復習する際には、上記の点を意識し、素直に読んで正解が出ない問題について意識して覚えるようにするとよいです。最後は覚えざるを得ませんが、素直に読めば解けるものは覚えないなど、覚えることを減らす工夫も重要です。
まとめ
今回紹介した問題集や参考書は、私が実際に世界史のテキストなどを買って、実際に使ってみて、受験生目線で読んでみて、いまいちわからないものは売ってまた別の参考書を購入するといったことを繰り返した結果、最後に残ったものになります。
なので、教科書や定番といわれている参考書などを読んだが、よくわからなかったという方は、試してみてはいかがでしょうか。
もちろん、今使っている参考書や教科書でそれほど不自由がなければそちらを繰り返しましょう!
勉強方法としては、以下のように進めるとよいでしょう。
・ストーリーでわかる世界史Bで流れをつかむ。
・私立大対策問題集や共通テスト過去問で出題傾向と解き方をつかむ。