中高一貫校の高校の日本史探究の中間期末テストは、これまでの日本史Bが日本史探究という新しい科目になったことで、その名のとおり、基本的知識があることを前提にその場で考えさせる問題が多く出題されることが予想されます。
そこで、今回は中高一貫校高校生のための日本史探究の定期テスト対策と勉強法を紹介します。
日本史はやることが多くて大変かもしれませんが、早め早めの対策をしていきましょう。
中間期末テストの1週間前まで
中間期末テストの1週間前からは、覚える作業が中心となりますので、その前に1度は学校の授業でやった内容を見直しておくことが大切です。
学校のプリントなどがある場合には、なるべくその日のうちに1度だけでも目を通しておくようにしましょう。空欄補充型のプリントが多いと思いますので、用語はなるべく授業中に赤ペンで書き込んでおくことをおすすめします。
また、教科書の重要なキーワードはマークしておきましょう。
書き込み教科書の空欄部分に該当する用語などを教科書に蛍光ペンで線を引く形で学習するとよいでしょう。
書き込み教科書に書き込んだり、教科書を通して読めるとさらによいですが、途中で嫌になったり寝落ちする可能性があるので、まずは空欄の該当箇所を教科書に蛍光ペンでマークすることを最優先してください。
中間期末テスト直前対策
学校の定期テスト対策プリントなどがあればまずそれを覚えましょう。記述問題について出題するところが事前に発表されている場合は、教科書などを見てまとめておくことも大切です。
提出物がある場合は、期限までに忘れずに提出するようにしてください。
また、テストでは人物(権力者)がわかると結構点数が取れます。
日本史用語集などで、書き込み教科書や学校のプリントの気になる用語(特に人物)をもう一度確認しておきましょう。
それに加えて、日本史探究の定期テストでは、史料問題が多く出題されることが予想されます。
史料についても学校のプリントや指定教材などで見ておくよう指示があると思いますので、該当のところを確認しておいてください。
余裕がある方は史料一問一答を読むとよいでしょう。
また、いざというときの確認用に図録などが手元にあると安心です。
全部読む必要はありません。地名を確認するときや文化史(特に建築物、仏像、絵など)を学習する際に活用しましょう。ただ、日本史探究の教科書は、写真なども充実しているので、時間がない方は教科書だけでも十分です。
最後に、書き込み教科書で空欄となっている用語を教科書で蛍光ペンでマークし(1週間前までにやってあることが望ましいが、できてない人もいると思うので)、問題集やプリントで太字になっている知識について、教科書に赤ペンで下線を引きましょう。
蛍光ペンと赤ペンの下線が重なっているところを中心に教科書の試験範囲を3回読みましょう。
学校の定期テスト対策プリントだけで定期テストに対応できそうな場合は、それだけを前日に丸暗記するのも1つの方法です。テストが終わったら忘れてもよいです(笑)。
・問題集で、問われ方やよく問われるところを確認する。
・教科書(やプリント)で重要な用語は、すらすらいえるようにしておく。
・地図や写真は図録や教科書でもう一度確認する。
日本史に特に苦手意識のある方
日本史探究という科目については、最後は何度も繰り返して覚えるしかありませんが、日本史に苦手意識のある方、丸暗記だと覚えたそばから忘れてしまうという方は、時間のある時に日本史の流れをつかんでおくと知識が頭に入りやすくなります。
「金谷の日本史なぜと流れがわかる本」で、日本史のイメージをつかむのがおすすめです。音声CDを繰り返し流して聴くだけでもよいので、少し早めにテスト対策に入るようにしましょう。
動画の方が頭に入るという方は、以下の無料動画を1.5倍速くらいで見るとよいでしょう。
日本史探究を得意科目にしたい方、大学受験でも選択する方
日本史探究を得意科目にしたい方や大学受験でも選択する方は、東大の日本史の解説部分だけでも読んでおくと知識に深みが出て、高得点が狙えます。問題は解いた方がよいですが、解説だけ読んでも意味が分かるので、定期テスト対策としては、問題解かずに(あるいは一読して)いきなり解説読むだけでも十分です。
東大の日本史だと少しハードルが高いという方は、「実力をつける日本史100」の解説だけでも読んでおくとよいでしょう。
最後に
日本史探究という科目になりましたが、重要な用語については、最後は覚えるしかありません。授業でやった範囲(テスト範囲)について、人物(権力者)、地名、時代(政治)、史料を押さえておいて、あとは問題文の指示に従って解けば何とかなります。
高校生はやることが多くて大変ですが、日本史は普段から少しずつでも勉強すれば、点数がとりやすい科目であり、日本史探究になってもその点は変わらないと思われます。また、得意科目が増えるとテストも何とかなると思えるようになるので、他の科目でも勢いがつきます。
ぜひ頑張って日本史探究を得意科目にしてください。
世界史探究や言語文化(古典)のテスト対策については、下記も参考にしてみてください。