中学受験合格おめでとうございます。
お子さんやご両親の努力が報われてホッとしているところではないでしょうか。
しかし、中高一貫校では、入学後授業のペースがかなり早く、ほっておくとあっという間に授業についていけないということにもなりかねません。
そこで、ここでは最初の定期テスト前に用意しておきたい勉強道具を紹介します。
参考書やその他必要と思われるものが中心となります。
入学後は結構バタバタしたり、宿題などが大量に出て結構焦ってしまうことも多いので、今のうちに用意できるものは用意しておきましょう。
英語
中高一貫校では、英検を受験するよう暗にほのめかされます。
中3までに英検3級取得が高校の内部進学の条件であるところも多く、実際には準2級、2級取得まで目標とする学校も多いです。
そこで、まずは英語対策として電子辞書を用意しておきましょう。
中高一貫校は高いレベルの英語力が要求されるので、電子辞書は高校生モデルで大学受験にも使えるものが良いでしょう。
英検対策本なども内蔵されており、リスニング対策などにも役立ちます。
個人的には、カシオの高校生向けの電子辞書(EX-word)がおススメです。
コンテンツが充実している割にお手頃価格なので。。
ちなみに、私も家庭教師や塾講師で教える際に使っていますが、中高一貫校の中2~中3の生徒に見せてもらう英文だとこのレベルの電子辞書でないと対応できないです。
あとは、英検4級レベルの簡単なテキストくらいは5月のGW前にやっておくとよいかもしれません。
英検4級対策テキストしては、全く初めてのチャレンジであれば「英検4級をひとつひとつわかりやすく」がおすすめです。
数学
数学については、新学習指導要領対応のわかりやすい参考書が家にあると安心です。
中高一貫校は授業の進度が早いため、毎日少しずつでも家で勉強しないと授業についていけなくなってしまう可能性があります。
その際にわかりやすい参考書がないと数学が全く分からなくなってしまって、数学の授業が苦痛&勉強するのも嫌になってしまいますので、数学は早めに用意しておきたいところです。
個人的には、「中1数学が面白いほどわかる本」と「中2数学が面白いほどわかる本」があると安心です。
中高一貫校の数学は代数と幾何に分かれて授業が行われることが多いです。
・数学幾何:中1の幾何⇒中2の幾何
というように分かれて授業が進みます。
そのため、夏休み明けには代数、幾何のどちらかが中2の範囲に入る可能性があります。
中1と中2の両方を用意しておきましょう(代数、幾何のどちらも中3の範囲に中1で入ることはほぼありません)
国語
学校指定のものがあれば別ですが、無理に入学前に用意するものはないと思います。
ただ、国語の読解力がないと問題文を正確に読む力が足りなくて他の英語数学理科社会のテストの点数が下がるおそれがあります。
実際に国語の力が足りないことが原因で他の科目の成績も悪いと思われる生徒さんは中高一貫校にも結構います。
また、語彙力がない生徒さんも国語で伸び悩みます。
中学受験でそのあたりを丸暗記で乗り切った生徒さんは入学後のテストでやはり伸び悩むことが多いです。
とはいえ、せっかく中学入試が終わったばかりで国語の勉強もしようねといっても、なかなか聞く耳をもってもらえないかもしれません。
勉強という形で押し付けるのではなく、たとえば、漫画が好きなお子さんであれば、はやりのアニメの漫画を入学祝として買ってあげるとよいでしょう。
実はそうした漫画を読ませると読解力、語彙力など将来の国語力を伸ばすのに必要な力がかなり付きます。
なぜなら、大学受験で必要とされる難解な文章を読む力は、用語の意味を正確にイメージすることができる力や論理的に考える力が前提となっているからです。
最近の漫画は文字も結構多くて、難解な用語が作者の絵でイメージでき、慣用句や四字熟語なども頻繁に使われています。
さらに、スピンオフの小説なども発売されているので、お気に入りの漫画からはじめてスピンオフの小説などを読めば、後は自分からいろいろな本を読むようになるでしょう。また、最近の漫画は登場人物の名前が意外と難しいので、漢字の読みの練習にもなります。
個人的には名探偵コナンなどがおすすめですが、お子さんが興味のあるものでよいかと思いますので、趣味と実益とごほうびを兼ねるという意味でも漫画はおススメです。
理科
理科については、1分野(物理、化学)、2分野(生物、地学)と分かれて、理科1、理科2という形で2科目並行で進むことがほとんどです。
学校によっては、細かい知識(高校レベル)をプリントで出す場合もありますが、基本的にはなぜそうなるのかを理解していればテストで点数は取れます。
逆になぜそうなるのかを理解しないで丸暗記しても点数は伸びません。
そこで、なぜそうなるのかをしっかりと書いている参考書を手元において、授業の復習の際に考えながら理解することが必要となります。
そのような参考書として、個人的には、「中学理科が面白いほどわかる本」がおすすめです。
また、理科は小学校で学習したことと内容にそれほど差はなく、入学前でも普通に読んで理解できますので、5月のGWなどで「中学理科が面白いほどわかる本」を一読しておくとよいでしょう。
社会
社会は地理と歴史を並行して学習する学校がほとんどです。授業のスピードも早いので、学校で配布されるプリントや宿題もかなり多く、テスト前の詰め込み勉強だけでは平均点にすら届きません。
社会については入学後英語数学のように毎日コツコツ勉強する必要はありませんが、週末に復習だけでもしておくとテスト前がずいぶん楽になります。ノートや教科書などでその週にやったことを確認するだけでよいので、しっかりやっておきましょう。
また、理解を深めるという点では、
改訂版 中学地理が面白いほどわかる本
改訂版 中学歴史が面白いほどわかる本
を入学前に読んでおくと、授業も楽しくなるかもしれません。
その他
中高一貫校では、課題やプリントが多く出され、それらは内部進学の際に参考とされる内申書の平常点として考慮されます。
なので、小テストやプリントを整理できるファイルなども購入しておくとよいでしょう。
・数学 小テスト&プリント
・国語 プリント
・理科 プリント
・社会 プリント
・定期テストファイル(英数国理社)
など用途に分けてそれぞれファイルがあると安心です。
中高一貫校の定期テストで気を付けたいことなどは以下の記事にも記載していますので、あわせて参考にしていただければ幸いです。