プログレス21 BOOK3のLesson12 Readの1つ目である「THE FIRST PRINCE OF WALES」の和訳です。
テスト対策などにご活用ください。
単語や本文、もう一つのReadについては、以下を参照してください。
中高一貫校プログレス21 BOOK3-12 Read2 和訳
ウエールズの初代の王子
エドワード1世はイングランドの王であり、1272年から1307年まで国を統治していました。彼の統治の間に、彼はなんとかウェールズを征服しました。しかし、ウェールズの首長たちは抵抗し続けました。彼らはエドワード王ではなくウェールズの王子に国を治めてほしかったのです。ある日彼ら(ウェールズの首長たち)は、エドワード王と王妃が滞在するウェールズの城にエドワード王に会いにやってきました。
ウェールズの首長たちと会った後、エドワード王の大臣は王の部屋にやってきて言いました。
「彼らはイングランドの人ではなくウェールズの王子によって国を治めてもらいたいと言っています。また、その王子はウェールズで生まれ、王の息子でなければならず、フランス語も英語も話してはならないと言っています。それともう一つ、誰も人を傷つけたことのない王子が欲しいと。」
エドワード王が返答をするのには少し時間がかかりました。しかし、しばらく考えた末、彼は大臣に言いました。「彼らに伝えてくれ。私は彼らの望んだ者を与えようと。(また、)来週再び城にくるように伝えてくれ。そうすれば彼らは彼らが望んだ王子を手に入れるだろうと。」
家に帰る途中、首長たちはお互いに尋ね合いました。「どうやって王は我々の望んだものを与えてくれるのだろう?どこでわれわれの望んでいる理想の王子を見つけるのだろう?」
「わからない。でもエドワードは誠実だし、約束を守るとみな言っている。待ってみよう。」と、だれかが言いました。
次の週、ウェールズの首長たちと大勢の民衆が王の城の前に立って待っていました。突然、王が二階の開いた窓から現れました。彼のそばでは、王妃がなにか毛布にくるまれたものを抱えて立っていました。
王は手を上げて静かにするよう命じました。そして彼は話し始めました。「ウェールズの首長と民よ。」彼は大きな声で言いました。「お前たちは自分たちを治める王子が欲しいと言った。ここウェールズに生まれ、王の息子であり、フランス語も英語も話さず、誰も傷つけたことのない支配者が欲しいと言った。もし、このような王子を与えるなら、おまえたちの支配者として受け入れるか?」
「はい!受け入れます!」群衆は叫びました。
「それではお前たちの王子を与えよう!」王は宣言しました。そして、王妃の腕から生まれたばかりの赤ん坊を取り上げ、みんなに見えるように抱き上げました。
「これは私の息子である。」彼は宣言しました。「彼は王室の王子であり、一週間前にここウェールズで生まれた。彼は、フランス語も英語も話さないし、だれにも危害を加えたこともない。お前たちに、ウェールズの王子、エドワードを授けよう!」
「我々は彼を受け入れます!」群衆は叫びました。「我々は王子を受け入れます!」
首長たちは落胆しましたが、民衆はとても喜びました。彼らはエドワードを初代ウェールズの王子として受け入れました。それ以降ずっと、イギリスの王位継承者はプリンス・オブ・ウェールズ(※)として知られているのです。
日本の皇室に例えると皇太子殿下のような称号です。
最後に
学校によってはReadについては、単語しか出ないところもあるかと思います。単語については、冒頭にも記載しましたが、以下を参照してください。今回のReadの単語も以下の記事に入れてあります。
また、もう1つのReadの和訳については、以下を参考にしてください。
中高一貫校プログレス21 BOOK3-12 Read2 和訳
プログレスの勉強方法などについては、以下も参考にしてください。