プロの家庭教師もいろいろいますので、一概には言えませんが、ここでは私が面倒を見ている生徒さんを例にして、中高一貫校の定期テストで40点台から70点台に成績アップさせる勉強法を紹介したいと思います。
相性もありますが、このやりかたで私の担当している中高一貫校の生徒さんは何名か英語、数学ともに40点台だったのが英語70点台、数学80点台にまであがったので、よかったら一例として参考にしていただければと思います。
テスト対策1~テスト直前対策
まず、テスト範囲が発表されたら、少しでも点数が取れるように優先順位をつけてやることを整理してあげましょう。
中高一貫校の場合、テスト範囲は膨大なので、自宅学習も含めてめげないようにお子さんのタイプに合わせてやることを決めます。
・長い問題文を読むのが苦手な子には、長い問題文を読ませてできたところをほめる
・計算力が弱い子には計算練習から
・基礎力がなく、試験までに全部終わらない場合は、今回はやらなくてよい問題(捨てる問題)を指示し、できる問題を確実にさせる
というように、まずは今の実力に合わせてできるはずの問題を落とさない+自信を持たせることを最優先にしてください。
テストでは実力以上の点数は取れないので、実力をつけるのは普段の学習指導でやり、テスト前はお子さんの不安を取り除いてあげてなるべく自分で考えて勉強させることが重要です。
方向性としては、勉強して試験を受けるのはお子さんなので、お子さん自身に
「あとこんなにやることあるからもう無理・・」
→「これだけやったのだからやったところは点数をとれるようにしよう」
と思ってもらえるようにしましょう!
なお、平常点に加算される提出課題が出ていないかも確認し、まだやっていない場合には、そちらを最優先でやらせてください。中高一貫校の場合、テストの点数よりも平常点がかなり重視されるところも多いからです。
テスト対策2~プリント宿題対策
中高一貫校では、普段の学校の宿題(プリント)はもちろん、春休み、夏休み、冬休みなど長期の休みの際に、プリントやテキストなどの宿題がかなり出ます。毎日コツコツやらないと終わらない分量であり、前日どころか直前1週間でもややきついです。
また、量が多いのでお子さんによってはどこまでやってあとどのくらい残っているのか、もらったプリントが机のあっちやこっちにあって提出する必要があるものと提出する必要はない(けど休み明けに試験をする)ものがわからなくなっている場合もあります。
なので、宿題については
・提出する必要があるものはいつまでに提出するのか
・提出する必要がなくても休み明けの試験で出題されるもの
・余裕があるお子さんの学力向上のために学校があえて出しているもの
を見極め、整理して課題の提出漏れがないようにしてあげましょう。
テスト対策3~教育コンサルタントになったつもりで接しましょう
普段から自分で計画を立てて勉強できるお子さんをお持ちの方であれば、このブログを読んだりしないと思いますので(笑)、おそらくこのブログを読んでいる方は、以下のようなタイプのお子さんをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
なので、普段の勉強では、
まず簡単な小テストや口頭で質問をして理解度を確認し、今のレベルに適した問題を解かせて、自分で答え合わせをさせ、間違えたところを答えを見て赤ペンで修正させましょう。
そして、ここからが重要ですが、その日か次回に同じような問題(理解度によっては全く同じ問題)をやらせ、基本的な知識を定着させるようにしましょう。
また、問題を解かせる過程で、計算ミスや問題文の読み間違いをしている場合には、お子さんのタイプをみて以下のような対応をしてはいかがでしょうか。
たとえば、
→最後までやらせて自分で答え合わせをさせ、自分で間違いを認識してもらう
・普段のテストの点数があまりよくなくて、全体的に自信がないお子さん
→できているところまでほめる
・途中で口を出されるのが嫌なお子さん、自分のやり方を修正されるのが嫌なお子さん
→最後まで問題を解かせて自分で間違いに気づかせ、よりよいやり方をアドバイスする
お子さんも押し付けられた形ではなく、自分で知らないうちに正しい方向に導かれながら、気づくと問題が解けるようになっている感覚をつかんでもらって、「できた」ということを実感できるともっと頑張ろうという気になると思います。
一度やったところなのにできないと予定より全然進んでなくてイラっとして余計なことをいってしまいそうになるかもしれませんが、自分で「気づく」ことで、やる気が出ますので、やはりほめて育てることを心がけることが大切です。
最後に
上記の対応は家族だと(イラっとしてしまって)なかなかできないので、家族以外の第三者(家庭教師や塾講師)に見てもらう方がよいかもしれません。
ただ、お子さんからするとご両親からほめてもらいたいというのもあると思いますので、家庭教師やじゅくこうしになって他のお子さんの勉強を見てると思ってやってみてはいかがでしょうか。
それでもなかなかうまくいかなかったり、お子さんの年齢などによっては家庭教師を頼むのも1つの手だと思います。
わからないところをより分かりやすく教えたりするのは学校の先生や塾の先生の方がうまいかもしれませんが、お子さんのタイプを考慮し、よりピッタリのアドバイスをできることがプロの家庭教師の強みです。
お子さんのタイプにもよりますが、学校や塾、家庭教師のよいところとかかるお金(費用対効果)を検討して、お子さんにピッタリの環境を整えてあげてください。
もちろんご両親が直接勉強を見てあげてほめてあげるなら、年齢にもよりますが(反抗期等でなければ)、その方がお子さんもうれしいと思いますので、上記のやり方などで少しでも参考になるところがあればとりいれていただければ幸いです。