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中高一貫校プログレス21 BOOK3-13 Read2 和訳

プログレス21 BOOK3のLesson13 Readの2つ目である「A TALE OF TWO PARACHUTES」の和訳です。

テスト対策などにご活用ください。

単語や本文、もう1つのReadについては以下を参照してください。

中高一貫校プログレス21 BOOK3-13本文 テスト対策

中高一貫校プログレス21 BOOK3-13 Read1 和訳

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2つのパラシュートの物語

それはウェールズで数年前に起こりました。ウェールズは私が生まれ、育ったところです。ウェールズはかつて炭坑と鉄鋼業で有名でした。とりわけ、南西部に大きな工場が見られました。私の家は大きな町の郊外にありました。家の近くには大きな工場が一つありました。一日中、煙が高い煙突から吹き出され、空を黒くしていました。

私たち子供たちはその工場のそばの空き地でよく遊びました。ある日、ゴムボールでキャッチボールをしていたとき、ボールが石に当たって、煙突のそばの低い建物の屋根まで跳ね上がってしまいました。

「どうしたらいいの?もうキャッチボールできないね。」女の子の一人が泣き出しました。彼女はこういう状況になるとどうしたらいいかわからなくなるようでした。

「どうやって取るか僕知っているよ。」男の子の一人が言いました。彼の名前はピーターといって、他の子たちより少し大きな子でした。

「でもどうやって屋根の上に登るの?」だれかが尋ねました。

「難しくないよ。」ピーターは答えました。「煙突のはしごを登るだけだよ。」

「警備員に捕まらないようにね」私は言いました。

「心配ないよ。」ピーターは答えました。「警備員はちょうど建物の反対側に行ったところだよ。それに、あんな爺さんなんて怖くないさ。」

箱を二つ持ってきて、ピーターは大きい箱の上に小さい箱をのせました。彼はその(重ねた箱の)上に乗り、煙突のはしごに移り、建物の屋根より高いところまで登りました。それから、屋根に飛び降りて、ボールを拾って私たちの方に投げました。

そしてピーターはまた煙突のはしごに飛び乗りましたが、戻ってくる(はしごを降りてくる)代わりに、もっと上に登りはじめました。

「降りてこいよ。」私たちは叫びました。「危なすぎるよ。」

ピーターは私たちの言うことが聞こえないようでした。彼はどんどん高く登り続けました。すぐに警備員が建物の向こう側から出てきて、ピーターが登っていくのを見ました。彼は唇に警笛を当てて大きく吹きました。「そこから降りてこい、ばか者。」と、彼は怒った声で叫びました。

このときにはピーターはもう煙突のてっぺんに着いていました。彼は周囲を見回してから、下を見て私たちに手を振りました。私たちも手を振り返しました。それからピーターは降り始めました。下まで降りるのに3分ぐらいかかりました。はしごの一番下に着くとピーターは箱の上に飛び降りて、年老いた警備員が彼を捕まえる前に逃げました。

私たちは彼のあとを走って追いかけ、やっと追いつきました。そして尋ねました。「どうだった?」

「今まで最高にわくわくするような経験だったよ。」ピーターは答えました。「はしごのてっぺんからの眺めは素晴らしいよ。みんながアリみたいに見えたよ。そして遠くには海に船が浮かんでいるのが見えたよ。」

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それを聞いたとたん、私は自分もいつかあの煙突のはしごを登るだろうとわかっていました。私はそのときわずか9歳でしたし、海を見たことがなかったのです。「僕もいつかあの煙突のはしごを登るよ。」私はスージーに言いました。彼女は私の家の通りの向かいに住んでいた女の子です。

「そんなことするべきじゃないって、あなたはわかっているのよ。」彼女は言いました。「それに、あなたはピーターのしたことができるほど勇気がないわよ。」もしかすると、私は彼女に言うべきではなかったかもしれません。なぜなら、そのあと彼女はしばしば「怖くてあの煙突に登れないんでしょう。」と言って、私をからかったのです。

しかし、彼女(スージー)が私をからかえばからかうほど、私の決意は強くなりました。正直に言うと、怖かったので煙突には登りたくなかったのです。私は落ちるのではないかと心配していました。そこで、私はある計画を思いつきました。傘でパラシュートを作ろうと思ったのです。私は傘を一本用意して、傘の骨と取っ手をひもで結びました。閉じたときは普通の傘のように見えましたが、開いたときには簡単なパラシュートのように見えました。私はそれを持っていくつか重ねた箱から飛び降りる練習をしました。そして、その傘を工場に近くに隠しました。

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それからある日曜日、スージーと私と他の数人の子供たちがゲームをした後休んでいたとき、スージーが言いました。「警備員は建物の反対側にちょうど行ったところだし、今日は煙突から煙も出ていないわ。煙突に登るチャンスよ。それとも怖くて登れないの?」

言うまでもなく、私は登りたくありませんでしたが、何と言っていいのかわからなかったので、笑って言いました。「いいさ。やってみようじゃないか。善は急げだ」

私は自分のいわゆるパラシュート(傘で作ったお手製のパラシュート)を取ってきて、肩から下げました。それから2つ重ねた箱の上に乗り、煙突のはしごに移って登り始めました。私はどんどん高く登って行きましたが、不思議なことに高く登れば登るほど、怖くなくなっていったのです。下にいる他の子供たちが私を応援する声が聞こえました。それを聞くと私は誇らしい気持ちになりました。

てっぺんに着くのに5分くらいかかったと思います。実を言うと、私は怖かったのです。そのため、むしろゆっくりと注意して登ったのです。煙突はほんの70~80フィート(約21~24m)の高さでしたが、私には70~80マイル(約112~128km)に思えました。てっぺんに着くと私は下を見下ろしました。-わぁすごい!-ちょうどピーターが言っていたように、みんながアリのように見えました。私は手を振り、みんなは手を振り返しました。

周りを見回すと、全ての家や工場の屋根が見え、遠くにはピーターが言ったように、海が見えました。はるか遠くに船が数隻航行しているのが見えました。それらはプラモデルのようでした。なんて美しい光景なんでしょう。そして、顔に吹きつける冷たい風を感じることは、何とスリルのある(ぞくぞくする)ことなんでしょう。

突然、警備員の笛の音が聞こえ、私は降り始めました。登るよりも降りるほうが困難だったのです。しかし、私は得意のあまり、危険だということを忘れていました。他の子たちの声援が私を励ましてくれました。特に一人の子の声が私の耳に届きました。「これは本当に彼女を感動させるぞ。」と、私は自分自身に言って、片手ではしごにぶら下がり、もう一方の手でいわゆるパラシュート(お手製のパラシュート)を開きました。それから、両手で取っ手を握り、「これはどうだい、スージー。」と叫んで飛び降りました。

最初はゆっくりと降りていくようでしたが、降りていけばいくほど、どんどん落ちるのが速くなるようでした。突然、傘の骨の一本が低い建物の屋根に当たりました。私は壁で頭を打ち、気を失いました。私が覚えているのはそれだけです。

気がついたとき、私は病院で寝ていました。私は動けませんでした。頭が痛かった。右の肩も痛かった。ろっ骨が3本折れていました。右足も骨折していました。スージーがそこにいて、大きな目で私を見ていました。彼女は「だいじょうぶ?」と、小声で尋ねました。

痛かったけれど、私はなんとか笑顔で「どうだった、スージー?」と言いました。

「あんなこと、すべきじゃなかったわ。でもあんな勇敢なことは今まで見たことないわ。」彼女は言いました。この言葉は私の将来に大きな意味を持つことになったのです。

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第二次世界大戦がおこったとき、私は落下傘部隊に入り、ドイツ西部の空爆に参加しました。
私たちの飛行機が撃墜されたとき、仲間たちと私は飛び出し、パラシュートで降下しました。
無事に地面に着陸した後、仲間の一人がこう言いました。「降下中に君は何度も『これはどうだい、スージー?』と繰り返していたけど、『スージー』ってだれだい?それに『これ』って何だったんだい?」

「スージーは僕の妻だよ。」と、私は答えました。

「それじゃ『これ』って何だったんだい?」仲間が再び尋ねました。

「最初のパラシュート降下のことさ」私は答えました。

最後に

学校によってはReadについては、単語しか出ないところもあるかと思います。単語については、冒頭にも記載しましたが、以下を参照してください。今回のReadの単語も以下の記事に入れてあります。

中高一貫校プログレス21 BOOK3-13本文 テスト対策

また、もう1つのReadの和訳については、以下を参考にしてください。

中高一貫校プログレス21 BOOK3-13 Read1 和訳

プログレスの勉強方法などについては、以下も参考にしてください。

中高一貫校中学生の定期テスト対策と勉強法~プログレス21

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